日本国、決勝トーナメント出場おめでとう
2002年6月15日ワールドカップを観ながら、
かわぐちかいじ、の「ジパング」の7巻を読む。
ジパング7巻では、
王道楽土、五族協和、、、
満州国がどういう理念で作られたかに
触れる話があって、
それは、日本人がアメリカ合衆国を
作ったようなもの、と描かれているのだけど、
その、満州国の皇帝、溥儀という人が
えらく滑稽なんです。
ちょっと顔が、あの小林よしのりに似ていて、
土を耕す国民を持たない皇帝、
として描かれています。
だいたいさ、皇帝じゃなくて大統領でしょ、
必要なのは、って思ったんですが。
もともと、民主主義というものを、
血で血を洗うような闘争を繰り返し得た、
欧米諸国のような歴史を経ていない日本ですから、
多民族国家など作れようもないですし。
この漫画は、満州国を国民なき国家と
いうように描いています。
そもそも、日本人は和をもって尊しとなす。
似合わない洋服を着ているようだと皮肉を込めて、
「帝国主義など百年早い」と作中で米内閣下
という海軍の予備役の大将が云います。
しかしこの人物、すごく洋服が似合っている。
これが皇帝溥儀と正反対の人物で、
海軍のリベラル、インテリとして描かれてます。
当時の日本人としては、
すごく英国紳士な感じです。
この人は、作中の既存の21世紀の日本人像を
まるごと良しとしています。
だから、歴史をそのままに手を加えずに
進めさせようとしています。
結果の日本人300万人の犠牲を受け入れています。
「私は永遠に煉獄の中に生きなければならない」
という科白がすごく犠牲的、自虐的すぎる
ように思えます。
そうして、それとは対称的にですが、
草加拓海と角松洋介という二人が、
この漫画の主人公で、
この二人は、若さでもって諦めることなく
活発に行動して歴史を塗り替える役のようです。
草加は、僕の推測では既存の21世紀の
日本人の精神性に満足していない人間に思えます。
すごく澄んでいて、聡明で蒼い志をもった人。
未来を知ることで神の視点をもってしまった
帝国軍人として描かれてます。
そして、角松はまさに既存の21世紀の
日本人の実直な自衛隊員そのものだと思う
のですが、それが草加のような熱い理想を
もった、ある意味、夢追い人に振り回される
様子は泥臭くて格好悪くて、味噌臭くて、
かび臭く、いやーに現実的だったりするのですが、
この二人の関係は、
僕自身の理想と現実へのバランス感覚の
ようなものに、すごく面白い示唆、考えの軸を
与えてくれるように思えました。
これは「ジパング」を読んでないと
伝わらない話だと思います。
だって戦国自衛隊みたいな内容を、
あの、かわぐちかいじ、が書いたら
複雑な内容になるのは自明の理です。
でも、絶対シンプルな理想が隠れてるけど。
それを見つけ出すのが面白くて、
人の心を熱くさせるのです。
あと、名言をみつけました。
「陸の任務は潮気が抜けて一人前だ」
ダンディですなあ。
山男には惚れるなよってとこですかね。
ちなみにこれを読んでいて、
すごく中国に行ってみたくなった。
前から興味はあったけど、さらに。
かわぐちかいじ、の「ジパング」の7巻を読む。
ジパング7巻では、
王道楽土、五族協和、、、
満州国がどういう理念で作られたかに
触れる話があって、
それは、日本人がアメリカ合衆国を
作ったようなもの、と描かれているのだけど、
その、満州国の皇帝、溥儀という人が
えらく滑稽なんです。
ちょっと顔が、あの小林よしのりに似ていて、
土を耕す国民を持たない皇帝、
として描かれています。
だいたいさ、皇帝じゃなくて大統領でしょ、
必要なのは、って思ったんですが。
もともと、民主主義というものを、
血で血を洗うような闘争を繰り返し得た、
欧米諸国のような歴史を経ていない日本ですから、
多民族国家など作れようもないですし。
この漫画は、満州国を国民なき国家と
いうように描いています。
そもそも、日本人は和をもって尊しとなす。
似合わない洋服を着ているようだと皮肉を込めて、
「帝国主義など百年早い」と作中で米内閣下
という海軍の予備役の大将が云います。
しかしこの人物、すごく洋服が似合っている。
これが皇帝溥儀と正反対の人物で、
海軍のリベラル、インテリとして描かれてます。
当時の日本人としては、
すごく英国紳士な感じです。
この人は、作中の既存の21世紀の日本人像を
まるごと良しとしています。
だから、歴史をそのままに手を加えずに
進めさせようとしています。
結果の日本人300万人の犠牲を受け入れています。
「私は永遠に煉獄の中に生きなければならない」
という科白がすごく犠牲的、自虐的すぎる
ように思えます。
そうして、それとは対称的にですが、
草加拓海と角松洋介という二人が、
この漫画の主人公で、
この二人は、若さでもって諦めることなく
活発に行動して歴史を塗り替える役のようです。
草加は、僕の推測では既存の21世紀の
日本人の精神性に満足していない人間に思えます。
すごく澄んでいて、聡明で蒼い志をもった人。
未来を知ることで神の視点をもってしまった
帝国軍人として描かれてます。
そして、角松はまさに既存の21世紀の
日本人の実直な自衛隊員そのものだと思う
のですが、それが草加のような熱い理想を
もった、ある意味、夢追い人に振り回される
様子は泥臭くて格好悪くて、味噌臭くて、
かび臭く、いやーに現実的だったりするのですが、
この二人の関係は、
僕自身の理想と現実へのバランス感覚の
ようなものに、すごく面白い示唆、考えの軸を
与えてくれるように思えました。
これは「ジパング」を読んでないと
伝わらない話だと思います。
だって戦国自衛隊みたいな内容を、
あの、かわぐちかいじ、が書いたら
複雑な内容になるのは自明の理です。
でも、絶対シンプルな理想が隠れてるけど。
それを見つけ出すのが面白くて、
人の心を熱くさせるのです。
あと、名言をみつけました。
「陸の任務は潮気が抜けて一人前だ」
ダンディですなあ。
山男には惚れるなよってとこですかね。
ちなみにこれを読んでいて、
すごく中国に行ってみたくなった。
前から興味はあったけど、さらに。
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