昨日は親父の車の中で独り寝た

甲州街道はもう秋なのさ。
イチョウだかケヤキだか、
車に乗っているから判らないっていうのは
植物について知らないことにたいして
言い訳にもならないに甚だしいかも。
それが紅葉で夜、葉っぱが散る中、
甲斐路から環八との交差点まで突っ走る。
高尾までは暗く長い曲がりくねった
道だけど、高尾駅入口から道は
片側二車線に開け、脇には並木。
八王子、高幡不動、聖蹟桜ヶ丘、多摩、
府中、飛田給、調布、高井戸、って空で
言えるくらいでずーっと走る。
左へカーブを曲がると環八、さいたま方面へ
帰るということだけであった。
光る海が見えたりなんてするわけがない。
眠気がこないように努めながら
なんだかすごく几帳面に車を走らせたので、
たくさんのペースの早い後続車の
邪魔になって、たくさん追い抜かれて、
自分がすごく非常識な運転をしていたような
気持ちになった。
奥多摩、国道411号を通れば
こんな思いをすることはない田舎道なんだが、
ここは、怪奇心霊オカルトスポット、
おいらん淵が在る。
しかし国道411号、こんな谷底に派手に
禍禍しいファッキン記念碑を建てやがって
このマザーファッカー野郎。
燃やすちまうぞ、砕くぞ、糞喰らえ。
そりゃあ怖いって。

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